ルドンの黒

昨日は
ルドンの黒 [渋谷 Bunkamura]
を拝見してきました。
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/lineup/07_redon/

作品展示数が約200点ととても多く、
流して観ることで、パラパラアニメのように、
その人の人となりが垣間見えるようで面白かった。

僕の観方は、
一通りさらっと通して観て、気になったものをピックアップし、
最初に戻り気になったものをじっくり観るというもの。

200点目から1点目に戻る途中、
展示数の多さ、展示場の始点から終点までの距離、閲覧時間を客観的に評価する機会が得られる。
自分の通った道を戻ることで、
時間を逆行しているような感覚も愉しめて良いですね。


■展示構成と制作年

 第1部 黒のファンタジー La fantaisie des noirs
  (1)黒のロマンス La romance des noirs
   制作年 1865-1880
  (2)新時代の怪物たち Les monstres des temps modernes
   制作年 1879-1887
  (3)聖アントワーヌの誘惑 La tentation de Saint-Antoine
   制作年 1888-1892
 第2部 黒の故郷 −自然との対話 La source des noirs : Conversation avec la nature
  (1)樹 Les arbres
   制作年 1865-1892
  (2)孤独な風景 Les paysages solitaires
   制作年 1880-1898
 第3部 黒から色彩へ −さらにスピリチュアルなものを求めて Des noirs vers les couleurs : A la recherche de spiritualites
  (1)最後の黒 Les derniers noirs
   制作年 1890-1897
  (2)女性と花々 Les femmes et les fleurs
   制作年 1898-1905


志向性はサルバドール・ダリと似ているように感じました。
自分のフィルタを通して見える世界。
そのフィルタ・表現対象・表現方法に偏りが見て取れて、
人間臭さを感じる。

本日までなので、
ご興味のお有りな方はお早めに。


Bunkamura仕入れた面白そうな展示会の情報。

パルマ イタリア美術、もう一つの都 [国立西洋美術館]
2007年5月29日(tue) - 2007年8月26日(sun)
http://www.parma2007.jp/

ヴェネツィア絵画のきらめき [渋谷 Bunkamura]
2007年9月2日(sun) - 2007年10月25日(thu)
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/lineup/07_venezia/