「中国麺ロードを行くキャンペーン」:日清食品の考察

北京オリンピック日本代表応援・がんばれニッポン! | 中国麺ロードを行くキャンペーン
http://nissinfoods.jp/camp/quartet08/?r=rp00024


日清食品のキャンペーンなのだけど、
カップヌードル 四川風坦々」はまだわかる。
カップヌードルは普段から新しい商品をよく出しますからね。
(ネギしお豚カルビ、ベーコン旨ダレ醤油などなど)


でも他の3つはいかがなものだろう?
「日清のどん兵衛 北京風あんかけうどん」
チキンラーメンどんぶり 広東風とき玉麺」
「日清焼きそばU.F.O. 上海風オイスター炒麺」


U.F.O.は改めて調べてみると、
チーズカレー、お好み焼き、明太子マヨなど、
目新しい商品をちょこちょこと出しているのだけど、
どん兵衛チキンラーメンはスタンダードなものに搾って商品を生産している。


気になったのはマーケティングのやり方。
キャンペーンの打ち方からしカップヌードル担当が担当してると思うんですよね。
おそらくカップヌードルマーケティングパターンを流用していると思うのですが、
カップヌードル以外の商品のマーケティングとぶつかっている気がして・・・。
ブランディング、ターゲティングなど)


以下は各商品のターゲット推測。

商品ブランド カップヌードル
URL http://cupnoodle.jp/
CMキャスティング 香里奈ゴスペラーズ
ターゲット推測 20代
商品ブランド 日清のどん兵衛
URL http://donbei.jp/
CMキャスティング 中居正広
ターゲット推測 30代 男性
商品ブランド チキンラーメン
URL http://www.chikinramen.com/
CMキャスティング 国文太一、仲間由紀恵
ターゲット推測 10代
商品ブランド 日清焼きそばU.F.O.
URL http://nissin-ufo.jp/
CMキャスティング 関ジャニ∞
ターゲット推測 10代 男性


以上。


推測ではあるのですが、
カップヌードルの主なターゲットと他の商品のターゲットには、
ずれがあるのであまり高いマーケティングの効果は見込めないのではないかと。
目先のことを考えるとこういった結果が出るのですけど、
ちょっと怖いのが先のことを考えた場合。



気になるのはブランドですよね。
例えばえなりくんを小栗旬の売り方で売ったらどうでしょう。
花沢類(花より男子)=えなりくんだとおかしいでしょ(笑)
えなりくんが花沢類なんてやっちゃったら、
えなりブランドに影響が出て渡鬼(わたおに)の眞(しん)のイメージが変わってしまうかもしれない。
変わってしまったら大変で渡鬼の眞役を降ろされる可能性まで出てくる。
怖いものですよね。ブランドのさじ加減で大事な仕事が無くなってしまうのですから。
えなりくんの愛車がアルファロメオだのやれ彼女が出来ただので騒ぎになるのは、
ブランドが揺らぐことの影響がそれだけ大きいからなのだと思います。
極端な例ではありますが。
それぞれの商品はそれぞれのブランドがあって成立しているので、
そう易々とブランド変更できないと思うのですよ。


他の商品をカップヌードルのやり方で売るのには、
多少なりともこういったリスクが含まれるのではないかと少々心配になりました。



次に怖いのが各商品の差別化への影響。
日清食品では各商品ブランドにそれぞれブランドマネージャーを設けているそうなのですが、
各ブランドで似たようなマーケティングをしてしまっては、
競争原理も意味を成しませんよね。
理の当然というやつです。


提案の時点で各商品ごとに個別のマーケティングをすることも
検討していたとは思うのですが、きっとコストや納期の都合で、
ワンパターンにせざるをえなかったのではないでしょうか。



う〜ん。
書きたいことを簡潔に書くことって難しいですね・・・。
拙い文章の上、ブランディングに関する部分を少々省いたので、
ちょっとわかり辛いかな・・・。
個人的には書きたいこと書けてちょっとすっきりしてはいるのだけど(笑)
自己満足。


日清食品のWEBサイトは、食品の歴史やCM制作ノートなど、
痒いところに手が届く情報の設計をしていて、
調べものがし易かったです。
ここのサイトを担当したSE(システムエンジニア)は素敵ですね。


■おまけ
ミッシングリンクを埋めるのがウェブの役割/日清食品 宣伝部 白澤勉氏 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/03/26/548


事業部制組織と内部市場
http://www.waseda.jp/sem-inoue/file/org/organization_pattern_matsushita.pdf