生誕100年記念 ダリ回顧展

土曜日にダリ回顧展へ行ってきました。
http://www.dali2006.jp/
10時過ぎで15分待ち・・・。
中に入ったら入ったで人が多く混雑していました。
流石、フジテレビ&博報堂

サルバドール・ダリの絵を生で拝見させて頂くのは、
これが初めて。
対話するように鑑賞を進めて行くことで、
刺激的な時間が流れていました。

ダリの絵は色々な愉しみ方ができますね。
僕が試した鑑賞法は、
絵画鑑賞→表題確認→絵画鑑賞の順で、
鑑賞を進める方法。
まず自分の価値観のみで絵画自身を評価して愉しみ、
次に他者の評価を受け入れた上で絵画を愉しむ。
先入観に捕らわれないものの見方ができて面白い。
即興音楽と似たところがありますね。
表題を先に伝えてしまうと、
先入観から曲のイメージを固定してしまうので、
演奏家は表題を演奏の後に伝えることがある。

しかしサルバドール・ダリという人は、
着眼点が面白いですよね。
記憶の最適化、マインドマップ、思考のヴィジュアル化(魔術)。
表現手段としてあんな方法があるのかと、
良い勉強になりました。
あの独自性は素晴らしい。

型に縛られない。自分の型を作り出す。
そういった部分は、
孫子の無形の型、宮本武蔵の我流の剣術のように、
研鑽される中で自然と形を成していったように見受けられます。
川の流れの中を自分の信じた方向へ進む。
唯我独尊もまたひとつの道ですよね。

人は人自分は自分。
ダリは精一杯の自己表現で世の中に自分の存在を刻み、
また自己の理解を求めていたんじゃないだろうか。
なんて思ってしまいました。

展覧会では図録が売っているんですが、
こちら良い出来です。
http://www.fujitv.co.jp/events/dali2006/zuroku.html
とても\2,300とは思えない装丁です。
素晴らしい。


さて。
今日は、
「装丁の仕事 1971-2006 多田進」
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm

ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展」
http://www.shikake-ehon.jp/

明日は、
「スーパーエッシャー展」
http://www.ntv.co.jp/escher/
に伺う予定です。

この時期って面白そうな展覧会が多いですね。