第8回出版UD研究会 “さわれる本”から“さわる本”をめざして 〜触文化がひらくフリーバリア社会〜

4/21(金)
この日は第8回目の出版UD研究会があった。
今回のテーマは、
『“さわれる本”から“さわる本”をめざして
〜触文化がひらくフリーバリア社会〜』
■ゲストスピーカー:広瀬浩二郎さん(国立民族学博物館・民族文化研究部)

企画展「さわる文字、さわる世界」の趣旨について
さわる文字について
さわる世界について
「郡盲象を撫でる」の逆説的解釈
"気づき"と"築き"をはぐくむユニバーサル・ミュージアムとは
障害者イメージの転換

お話を通じて実際に気付かされる事が多い。
広瀬さんが広めようとしている言葉で、
「フリーバリア」という言葉がある。
弱者としての障害者への対応(バリアフリー=いやす優しさ)

五感のユニークな使い方を知る障害者像のアピール(フリーバリア=いかす強さ)
まさに今回の出版UD研究会は、
フリーバリアのアピールとしてとても良い場だったのではないかと思う。
"さわれる本"から"さわる本"。
視覚を使えない(5-1=4)→視覚を使わない(5-1=6)。
視神経 片目で1億本以上→触覚神経 片手で約17,000本
乳がんの早期発見システムとして注目されている触覚ディスプレイ。
触文化の今後の発展が楽しみです。

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次回の出版UD研究会のご紹介。

第9回出版UD研究会
DAISYをメインストリームへ
〜誰でも読めて楽しめる電子図書の普及を〜
■ゲストスピーカー:河村 宏さん(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部長)
■日時:2006年5月30日(火)18:30〜20:30(受付開始:18:00〜)
■場所:東京しごとセンター 5F 第2セミナー室
■詳細:http://www.d-kobo.jp/ud-pub09.htm